受験資格と対象者
- 受験対象者
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- 医師
- 看護師、准看護師
- 臨床工学技士
など、普段から透析業務に携わり穿刺やVAモニタリング、エコーを活用しVA管理に取り組んでいる方
- 受験資格
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第1回VA管理指導士認定講習会 受講修了者
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試験日と会場アクセス
- 試験日
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2026年7月12日(日) 13:00~15:00(予定)
- 場所
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連合会館(東京都千代田区)
- アクセス
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東京駅より丸の内線・中央線・千代田線下車 約10分
取得にかかるコスト
- 必須コスト
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指定講習会参加費用 15,000~20,000円程度(予定) 受験料 10,000~15,000円程度(予定) - その他のコスト
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- 東京への移動・宿泊にかかるコスト
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特に首都圏外からの移動・宿泊に際して、4〜5万円の出費を想定しておくべきでしょう。
- 資格の更新に関するコスト
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VA管理指導士は5年毎に更新制の予定であり、更新にかかる諸費用、および更新のための学会参加などの諸費用が必要です。更新に際し30,000〜35,000円程度の出費+交通費は想定するべきでしょう。
受講後のキャリアパス
設立準備委員会の意向としては次のような項目が挙げられます
- 自らがVA管理ができること
- VAの日常管理を適正に行うための環境整備を行えること
- VA管理に関する教育が行えること
VA管理指導士取得に関する意義と私見
人工透析治療において『穿刺』に関わるストレスは医療スタッフ・透析患者双方にとって大きいものであることは言うに及びません。
そしてその『穿刺』を安定的に行うには、日々の『バスキュラーアクセス管理』が欠かせません。
このことは現場で働く皆様には納得していただけることだと思います。
まさか吻合部近傍に高度狭窄があってヒュー音ダダ聞こえなのに何の報告もせず「私、失敗しないので」とベコベコの血管を刺し続けて、他のスタッフが失敗しているのを横目に「あいつ下手だ」なんて無責任なこと言う人はいない…と願っております(なんか見た)。
普段、みなさんは穿刺の前には消毒をして、そして聴診器で音を聞いて穿刺をしていると思います。
さて、それ聴診だけで終わっていませんか?ちゃんと目で診て(視診)触って(触診)診れていますか?
感染兆候、くびれ、圧較差、血管の張り、etc…すべて異常ありませんか?
同じところに頻回穿刺してませんか?気づいたら本幹はすでに閉塞していたなんてことはありませんか?
・・・ただのルーチンで終わるのではなく、その工程一つ一つに意味を与えて、しっかりとしたVA管理を行っていただけたらと思います。
編集部私レベルの中堅・熟練職員に言わせれば触診≧視診>>>>聴診ぐらいの優先度ですよ。そして私の感覚的に、初心者が聴診で異常に気付くころにはそのシャントは即治療レベルですよ。
まぁ其れはさて置き・・・
我々CEからすれば透析医療というものは身近な存在ではありますが、一般病院、特に高度救急に携わる大病院になればなるについれて慢性維持透析を行っている病院は少なくなってしまい、透析管理、特にVA管理というものは未知の領域となっていきます。
一方でシャントにトラブルが起こった時、多くの透析クリニックレベルでは院内での治療(VAIVT)はできず、頼りになるのは造影ができるカテ室や処置室のある大病院となります(エコー下VAIVTなかなか普及しませんね。。。)
こればかりは医療的な役割分担があるため仕方がないことですが、『慢性維持透析機能』『シャント検査』『シャント治療』が別箇の施設になってうまく連携が取れない。。。なんてことが往々にしてありますよね。
維持透析施設で脱血不良や透析効率低下があるのを初見のシャント治療施設では検査データ上の数字でしか追えないですし、逆にシャント治療施設でどのような治療をしているかは慢性維持透析施設からしたらわかりにくい、そんな連携の不便を感じています。
そして患者の受診負担軽減のためにも少なくとも検査ぐらいは慢性維持透析施設で確度を持ってから紹介したいですよね。



「90%狭窄がありましたのでVAIVTをしました」って何処の??みたいな返書来ても何のためにもならない。。。
なので私個人としてはもっと病院機能と、VAIVTのできる環境にある透析施設が増えてほしいところですがね。。。
閑話休題
さて、シャント管理に理学所見取得が大事・・・とあれ?シャント管理って正しく学んだことって果たしてありました?
CEの教科書レベルでも薄っぺらく書いてあるだけですよね。
そう、OJTだけなんですよね。なので上司に恵まれず、向上心のない人は一生シャント管理を学ばないままなんです。
・・・それって患者にとって相当不利益になると思いませんか?
「私失敗しないので。ブラインド穿刺だけでいい。」という爺CEに止められる?『ブラインドもエコー下穿刺も両方やるんだよ!』と。
やればやるほどわかりますが、理学所見取得・エコーによる形態機能評価・エコー下穿刺・ブラインド穿刺、どの知識を欠いても満足いくVA管理というのはできないと思えるのがVA管理の面白いところです。
「また(無意味に)新たな資格を作って」みたいな批判も当然Xを中心に見かけますが、私に言わせればようやく当然あるべき資格が登場したと言うのが今の気持ちです。
しかもましてや今やシャントエコーを臨床工学技士がやってる時代ですよ、冷静に考えれば非侵襲とはいえ臨床検査技師でもないのにVAエコーをOJTだけでやっていいのか?と言う疑問すら湧いてきます(法解釈で可能ではありますが)。
・・・なのでこの資格についての発表があると聞いて2024年は京都へ遠征しましたし、みやこメッセ前のスタバでCEブロガーとして最速でこの記事を書き上げたりしました。




私自身はこの時から第一回試験を受講することをすでに決めております。
第一回試験では定員は250名しか受験できませんから、私の都道府県レベルなんて遠方なのも考慮し、おそらく片手ぐらいしか合格しないでしょう。だから資格取得第1期生となって職場や地域でドヤりたいのが目的です(嘘です)というか定員少なすぎない?
私個人は今の施設である程度上司を動かして半ば私中心にVA管理体制を整えていますから、多分取得したところで今の業務に大きな変化はないでしょう。
ただ今まで学んできた知識を体系化でき、新しい知識を知ることができる、そしてなにより「VA管理に関して施設内でより強い発言力を得る」には今の私にもメリットがあり、「自己研鑽に励んでいる」という上司・経営層へのわかりやすいメッセージといった意味でも10万円近い自己投資の価値はあるのかなぁと思っております。
あとは万一に備えての転職への履歴書の足しにもなりますかね。



『VA管理指導士』取得・維持全体にかかる費用は最低でも6〜7万円、地方受験者にとっては10万円を超える出費を想定しなければいけません。
上司や事務方、経営層にはそれだけの意欲を持って資格取得に挑んでいるんだと言うことを認識してもらいたいです。
この記事を通じてシャント管理に関する資格認知度の向上と、診療報酬の獲得に向けた動きの加速、そしてあわよくばより上席への昇進を目指したいですね。
ほんとは前の記事書いた時にでも書きたかった事ですが、タイミング逃したので新しい記事に書き殴ってしまいました。
以上、いちCEブロガーとしての戯言でした。















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