臨床工学技士 国家試験対策ー実質2ヶ月で合格した編集部編ー

共同執筆者のMoegiが前回臨床工学技士国家試験対策と題してこのような記事を執筆したため、私、CEじゃーなる編集部も同じく国試対策を取り上げようと執筆しております。

普段主にサイト管理等の裏方担当で存在感すらない私ですが、こんな時ぐらい複数人運営のブログらしく同じテーマで記事を書いてみようかと思った次第です。

国試対策は個々に合った方法でないと効果ありませんので、筆者の方法も数ある方法の1つとして参考にしていただきたいと思います。

編集部

実はこのつぶやきを行ってからある程度書き上げてはいたのですが、内容を盛り込みすぎ結局国試まであと数ヶ月を切った今公開してるの、ほんと計画性もなければスイッチ入るのも遅すぎますね。
今回はそんな雑な筆者が実質2ヶ月で国試を乗り切った方法を伝授します。
最後の追い込みにどうぞ。

目次

作者の学生時代の成績は?

まず、勉強方法を語るに当たって、一定数は「勉強できない人に教えられたくない」という方がいらっしゃると思いますので、筆者の学生時代の成績をまずざっと述べます。
なお、通知表などは掲載致しませんのでご了承ください。

編集部

って相方は書いてたけど需要あるこれ?w
とはいえどれぐらいの学力レベルでどんな経過を辿ったか、あと高校生とかも読むかもしれないので、それも想定してちょっと書いておきます。
相方が内申点オール5とか例外的に頭いいのでちょっと参考にならない気がして・・・。
本題とはだいぶ逸れたので読みたい方だけクリックしてどうぞ。

中学高校時代の成績

筆者の中高生時代の成績と進学に至るまでの経緯
中学時代

よくある普通の公立中学校で学年順位的には上位1/4ぐらいでした。
理科とか社会は学年上位1割位の時もありましたが、数学、特に英語が微妙でした。
これで後々痛い目を見ます。

・・・あと正直公立中学での順位なんて当てになりません。都会のエリートはすでに別世界を歩んでいます。井の中の蛙大海を知らずとはまさにこの事だと、後になって思い知ります。

高校時代

地域の中でも進学校と言われる公立高校の普通科に進学しましたが、高校受験で背伸びしすぎたため、特に理系クラスになってからは完全に落ちこぼれました。

理系やCE養成校の方ならわかると思うんですが、数Ⅱ・Ⅲ理解してないと物理とかも全然ダメですよね。あと英語もダメなんで最早まともな進学は望めないという。

地理歴史は相変わらず学年上位(というかトップ)だったりしたので、いっそ文転しようかと真剣に悩み、当時の担任にも心配されましたが、英語はダメだし文系って就職微妙そうだなと思って(偏差値の低い)臨床工学技士の大学になんやかんやで進学いたしました。

中学高校を振り返って

このように相方が例外的に頭が良過ぎるだけで、私自身は大学進学を望む層の中では偏差値的には平均かそれ以下ですかね。センター試験も全体では平均届かなかったですし、職域適性はともかく学力的にはどっちかっていうと文系寄りだったという。

大学受験で人生が決まると言いますが、大人になってみて思えばまさにその通りですね・・・。

今を振り返ってみても、中学まではともかく高校でもう少し勉強できていれば・・・と後悔しています。
とはいえ地方の公立中学の上位25%なんて所詮この程度の学歴・人生が限界だったのかなとも思います。

最後に中学・高校生の方もいるかと思うのでアドバイスですが、英語と数学はほんと積み重ねの科目です。
理科や社会だけ高得点で上位なんて後で痛い目見ます(戒め)

編集部

今はこの記事内でまとめておきますが、養成校を目指す学生のためにいずれこの辺の話も一本の記事にしたいと思います。
こんな私でも高校のネームバリューでなぜか大学生時代は個別指導塾の先生やって中高生に勉強教えてたので・・・。

大学(臨床工学技士養成校)時代

大学3年生までのお話
臨床工学技士養成校に入ってみて

臨床工学技士養成校とはいえ周りが文系だらけでしたので、高校時代一応理系だった私は大学時代はそれなりに楽ができました。

大学で改めて数学や物理を学んでいく中でようやく数Ⅲレベルの話とか物理もある程度分かるようになって、大学受験当時分かってたらなぁ・・・なんて後悔してました(なお今わかるとは言ってない)。

ME技術実力検定試験について

ME二種を記念受験として初年度から受験し、初年度で5割程度取れてたからまぁ余裕だろな・・・と思ってたらそれから伸び悩み、2年目も点数としてはそれほど変わらず、3年目でようやく合格する始末でした。
大学4年だから良いものの専門学校3年だったらギリギリすぎますね。

相方のようにME1種を現役で合格なんてとても無理でした。現役で受かってる人ほんとすごいと思います。

養成校での進級や留年について

養成校の皆さんなら分かると思うんですが、国試の合格率を維持するために学内で進級させない、国試を受験させないことがよくありますよね。この辺りのことは以前記事にも書きました。

一応学内では上位の方にはいたので、内心ヒヤヒヤでしたが、進級できず詰むなんてことにはなりませんでした。留年で済めばいいですがその後大体ドロップアウトしますからね・・・。

大学4年生(国試受験編)

国試模擬試験

国試受験となる大学4年目、4月のはじめに受けた模試の過去問では学内の成績が2位か3位ぐらいでした。
ただし点数は合格ラインの6割には届かず、学内全体が悲惨だったと付け加えておきます・・・。

第一回模試の学内の点数分布 というか全体的に悲惨すぎる
編集部

主要単位を習得したばかりで国試対策を全くしていない状態だとこんな点数分布になりました。
ご覧のように国試合格率が約8割とはいえ、国試は備えていないと痛い目を見ます。
歴史ある専門学校とかだとその辺うまくカリキュラム組んでるんでしょうが・・・。

とはいえ4月の段階で5割は取れてるから、余裕だろうと思ってたらその後伸び悩みます。

その間にも鬼門となる臨床実習があってその後しばらく鬱になったり、大学生なので卒業研究もあったり、全然決まらない就職試験もあったりしまして、いつしか学内順位もかなり落ちていました
常に5割は取れるけど合格ラインの6割には全然届かない、そんな感じです。

結局年末年始にかけて卒業研究に時間を費やし、統一模試3回とも6割届かなくて(苦笑)1月からいよいよヤバいなとなった時行ったのが今回の記事で取り上げる勉強法です。
(追記:もしかしたら3回目は6割超えていたかもしれないです。)

国家試験の結果(第〇〇回)

以上のようにあまりよろしくないですが、結果的に国試前2ヶ月の怒涛の追い込みでなんとかなりました。
正直落ちたと思いましたが自己採点で想定以上の点数を叩き出して教師陣を驚かせたことが今でも忘れません(苦笑)

第何回なのかは伏せますが、自己採点で130点台前半(7割程度)でした。相方と同じく難しい年だったというコメントで。

作者の実際の国試自己採点

なお受験者全体の合格率自体もこの年は悲惨でした。やはり問題傾向が変わったりすると過去問だけに慣れてしまうととっさの時に問題が解けないという場合が存在しますね・・・。

皆さんはこうならないよう早め早めの対策をお勧めします。

編集部

まぁ現役時代こんな体たらくと点数で、偉そうなこと言えないんですが、受かればいいんです受かれば。国試合格しないと何も始まりませんからね・・・。

国試に向けた学習スケジュール

上記に示したように、私の大学では当時卒業研究を年内に終わらせ、抄録を年始までに提出し、そこから国試という流れで動いていました。当然その前に国家試験対策という名の復習会が行われていましたが、まだ半年あるしなぁなどと身に入ってなかった模様です(すごいフラグだ)。

卒業研究の一例 いろいろなんかやってました
編集部

特に11月12月とかずっと卒論してました。それこそ夜9時ぐらいまでずっと残って。
そして当時の写真見返したらその前後卒業前旅行ばっか行っててワロタってなってる自分がいます。いろいろありましたが大学生活で一番楽しかった時期でしたね。

ただこれは不味いとなったのか大学も最近は卒研を早めたようですので、12月スタートぐらいが基準なのかなぁと思います。そうすれば試験本番まで100日はありますし。

なので国試合格に向けたタイムスケジュールを簡単にまとめると次のようになります。

国家試験合格に向けたスケジュール
  • 11月
    11月上旬

    臨床工学技士国家試験受験申込用紙配布開始。多くの学校では説明会が行われいよいよ受験シーズンに入ったと思うのではないでしょうか。

  • 11月 第一回統一模試

    ノー勉で挑んだらコテンパンにされる皆様が多いのではないでしょうか(苦笑)

  • 12月
    12月 第二回統一模試

    間髪入れずに次の模試がやってきます。おそらく1ヶ月ではそんなに点数は変わらないと思います。

    12月の期日までに受験に関する願書の提出を忘れないようにしてください。

  • 1月
     1月 第三回統一模試

    公式な模試ではこれが最後の機会です。ここまで最低でも6割(108点)、できれば7割以上取れていることが理想です。

  • 2月
     2月 国家試験まで残り1ヶ月

    最後の追い込みです。この月は今までの模試の再復習や過去問演習を繰り返す段階だと思います。

  • 3月
     3月 臨床工学技士国家試験本番

    毎月3月の第一日曜日、2024年は3月3日が試験本番です。

・・・まぁこのスケジュール通りできたら苦労しないんでしょうけどね(苦笑)

国試対策と就職活動

あと、国試の勉強と合わせ忘れてはならないのが就活です
病院、特に公的病院などの求人はこちらの都合などお構いなく11月〜2月ぐらいに募集がかけられ、その後2月・3月中に就職試験・面接試験の最後の波がある印象です(個人的な経験談です)。

大体この時期の求人は、増員かけたいけど予算等で事務方説き伏せるのに年内いっぱいまでかかってた病院がようやく求人だすパターンです。

「今の段階で6割取れていないなら国試受かってから就活しなさい(迷惑かけるから)」と指導する学校も中にはあるかと思いますが、ある程度自信を持ったら積極的に就活も進めていくことをお勧めします。

編集部

結局我々資格職がなんのために勉強するかって資格とって法人に雇われるためなんですよね。卒後無職ってほんと辛いです(経験談

国試対策に用いた参考書

もちろん教科書をくまなく読み・・・と言いたいところですが、最後の追い込みに何十冊、何千ページもある教科書をいちいち開いていたら正直とても間に合いません。

国試対策に限っておすすめの参考書をこちらの別記事にてまとめて紹介しておりますので、受験生の皆様は参考にしてみてください。

以降の記事はこの記事を読まれた前提でお話しさせていただきます。

作者の国試対策編

前置きが長くなりすいません
いよいよここからは、本題となる国家試験の試験対策編です。

タイトル詐欺にならないよう、実際に自分が2ヶ月で国試合格に至った勉強方法を取り上げます。

国家試験過去問等の活用法

国試過去問を何度も繰り返し解いてください!

「いや結局これかよw」というツッコミがきそうでなんですが、やっぱり一番時間効率がいいのがこの国家試験を繰り返し解く方法です。

先に公開したおすすめの参考書の記事でもすでに書いていましたが、

こちらの過去問題解説集は一般社団法人日本臨床工学技士教育施設協議会が編集しているいわば公式認定の国家試験攻略本であり、過去問と回答のみならず、一問ずつ詳細な問題の解説が書かれている解説本です。

2023年11月に発売した第36回過去問題解説集です。

2023年3月に実施された臨床工学技士国家試験の過去問題解説集です。

それ以前の過去問です。
在庫の無くなる前に早めの確保、そして学習をお勧めします。

2022年3月に実施された臨床工学技士国家試験の過去問題解説集です。
2021年3月に実施された臨床工学技士国家試験の過去問題解説集です。
2020年3月に実施された臨床工学技士国家試験の過去問題解説集です。

最低でも過去問3年分については、問題文を見ただけで解答・解法が分かる状態に仕上げていないと正直国試本番は厳しいと思います。

そして余裕ができれば過去5年間、過去10年間と取り組んでいく流れでしょうか。

統一模試の見直し

また少なくとも皆様のお手元には、3回分の統一模試の問題用紙と回答があるはずです。
本番さながらの空気感の中で今ある知識知恵を絞り出して必死になって解答したそれらの問題は、貴重な参考書といえます。

正解した問題はまだいいでしょう。しかし不正解になった問題をそのまま放置するのは危険です。
無論答え合わせの際回答を見たり、解法を一通り聞いたりして「あ、そうだったそうだったw」となるでしょうが、それを一瞬で片付けてしまうのはナンセンスです。

ここでまず思考回路の癖を徹底的に洗い出してくだい。

作者が実際に問いてた統一模試。正誤は保証しかねます

選択肢のうちなぜその回答を選び、なぜ間違えたのか。
使う公式や考え方が間違えているのか、知識が足りないのかなどを確認しながらもう一度ノートにその問題を解き直し、考え方、知識が頭に入るまで繰り返し解き直してください。

国試合格のための、まとめノートの作り方

これにも正解はありませんが作者の国試勉強のためのノートはこんな感じに推移しました。

まず最初に解くときは単元ごと、下手したら一問ずつ回答して採点してもいいかもしれません。
というか分からなくてそうなるパターンも多いと思います。

最初のうちは通しで午前・午後全問解いて時間を測るよりまずは問題に慣れるため、また思考力を養うためにもこまめに答え合わせをし、間違えた問題や怪しかった問題、知識が足りないなと思った箇所は解説をよく読み、ノートの空白部分にまとめておきましょう。

いわば問題を解きながらまとめノートを作る感じです。そのためにもノートの間隔はなるべく広くとっておいてください。

試験までもう残り日数は少ないですが、間違えた問題、あるいは正解したけど怪しかった問題だけをピックアップしてノートに関連知識を簡単にまとめていく時間ぐらいはあるはずです。

言わずもがな作成したまとめ知識は取りこぼしがないように、何度も繰り返し解いて覚えていきましょう。

最後の方になってくるとこの間違えた内容をまとめる作業も減ってくると思います。
逆に繰り返し間違えて、同じようなことをまたノートに書いているようなら次に挙げる方法もおすすめです。

編集部

完全に余談ですが私はノートはA4サイズ派やルーズリーフ派でしたね。
余白活かして知識整理して、簡単なまとめノートを間に挟んだりして使い勝手が良かったです。

マルマンは紙の質よくて当時のノートがいまだに綺麗に残ってます。万年筆での筆記もおすすめ。

同じ単元の問題だけを集中的に解く

これは上記までのことをある程度行っている前提ですが、過去数年分、できれば10年分ぐらい遡って同じ単元の問題だけを集中的に解く方法です。

例えば電気電子でつまずいているなら、今日は電気電子だけを5年分解くなどですね。
そうすれば同じような問題が、こんなにも繰り返し出題されているのかという発見があると思います。

後の参考情報でも述べてますが、国家試験の性質上あまり無理難題が出題されているわけでなく、基本的な解法や知識を持ち合わせていたら解けるはずの問題なので、取りこぼしのないようにしたいですね。

最後の数週間はとにかく問題数をこなすことを意識する

ここまでの対策をしっかりと行なっていれば徐々によく出る問題とそうでない問題の見分けがつくと思います。

大体どの単元の過去問にも1〜2割の問題はマイナーな難問が紛れているので、この時期に初めて見るような問題は飛ばしてても試験本番あまり苦労しないで済むことも多いです。

兎に角、最低6割取るために必要なメジャーで安易な問題を取りこぼさないこと、そして得意分野では8割を目指せるように一日一年分、できれば二年分の過去問を周回するぐらいのペースで問題を解き続けてください。

回答にかける時間を意識する

また国家試験受験にあたっては時間を見える化する学習を特にお勧めしています。

その際役立つと思われるのがTime Timerのような勉強用タイマーです。

国試の過去問を何十回と周回しているなど慣れていれば大丈夫でしょうが、本番で最終問題まで時間が足りなかったとなっては大変ですからね。

「この単元は何問だから全体の問題数の配分的に10分で終わらせよう」など時間を意識して過去問に取り組んでみてください。

サブブログの記事になりますが、「集中力が持つのは⚫︎分」「⚫︎分ごとに区切って学習するのが科学的にお勧め」などの情報を発信しております。興味がありましたらこちらもご覧ください。

CE LIFE
集中力を高めるガジェット TIME TIMERをレビュー この度は「在宅ワーク」や「資格習得や受験のための勉強」、「ブログ執筆など副業」など集中したい作業のお供に、設定…

国試対策 参考情報

点差配分をうまく活用する


恥ずかしながら私の国試結果ですが、これ科目によってだいぶ点数偏ってますよね。

  • 医用電気電子工学
  • 生体機能代行装置学(呼吸・循環・代謝)
  • 臨床医学総論
  • 医用機器安全管理学

年によって多少ばらつきはあるでしょうが、この4つは問題数も多くとても貴重な点数源です。
過去問を何周もする際はこれらの単元をより多く解くのが点数Upの一つの秘訣になり得るはずです。

病院実習で痛感しているとは思いますが、正直この辺の単元の知識が臨床出てからも一番役立ちますからね。。。

出題傾向を予想する(臨床工学技士国家試験出題基準について)

資格取得後、生涯教育として、医療機関でさらなる研鑽を積み、多様化する医療技術に対応できるように育っていくという過程において、その基本となる卒前教育の確認が重要であり、卒前教育にどこまで期待しこれを確認するのかという観点から、我々は、国家試験問題の在り方を考え、問題作成に取組んできました。

「臨床工学技士国家試験出題基準」はこれまで制度上の大きな改正等は生じてはおりませんが、一定の経過年数に伴い、当国家試験出題基準につきましても、いくつかの課題が生じ、その見直しの必要性があげられました。

試験解答状況の詳細な検証作業などを含めた検討の中から、以下の点が課題として挙げられました。すなわち、
○ 重要な事案であり、より深く学ぶことが必要と考えられる事案であるか。
○ 試験委員が議論した内容とは異なるように理解されている可能性のある内容ではないか。
○ 臨床現場に出てから習得すべき内容ではないか。むしろ、そのために必要な基本的な内容であるか。

などであります。
(中略)
このように、臨床工学技士として必要な知識並びに技能を備えていることを確認するにあたり、新しい臨床工学技士国家試験出題基準を示す必要があることから、この改正の運びとなりました。
改正した出題基準につましては「令和 3 年版臨床工学技士国家試験出題基準」として公表し、令和 4 年 3 月実施の国家試験から適用いたします。

令和3年版臨床工学技士国家試験出題基準について

劇的な変化というほどではないでしょうが、昨年R4年度の国家試験から試験傾向も少し変わってきているかもしれません。こちらのPDFを全て読もうとするのは流石に無謀なので私が気になるところをピックアップさせていただくと、

本基準の適用にあたっては、特に、次の各項について考慮すべきである。
① 出題する範囲、レベルは臨床工学技士養成所カリキュラムに記載されている程度の知識を要求するものとする。特に、養成所の修業年限が 3 ヶ年であり、講義内容が医学、工学の広範囲に亘ることを考慮すべきである。
② 問題の内容としては、幅広く複数の領域にまたがるもので、記憶に頼るものより、考え方を問うものが望ましい
ME 系の問題では、基礎工学的内容を重視したものが望ましい。
工学系の問題では、臨床工学技士として必要な、物理、化学、数学等の基礎科目的内容が盛り込まれたものが望ましい。
⑤ 医学概論は基礎医学(解剖、生理など)、を重視するものとし、総合的な問題が望ましい。
病名、薬品名は臨床工学技士がしばしば出会うものに限る。
⑥ 臨床医学総論では、化学、生化学や基礎医学(病態生理学等)的内容を含むものとし、ここでも病名や薬品名は臨床工学技士として医療現場でしばしば出会うような重要なものにとどめることとする。

令和3年版臨床工学技士国家試験出題基準について

「記憶に頼るものより、考え方を問うもの」というキーワードはポイントだと思います。
基本的には養成校3年で解けるような基礎的な問題構成という点ですかね。
あとCEに関係ないような病名や薬品が極力排除されているのはありがたいです、試験のための試験勉強にならずに済みますし。

あとMoegiもなんか呟いてましたが、今までの国試の問題ってある程度の域に達すると、オペアンプの問題などでも、ものすごい基礎的な公式だけで解けちゃう場合が多いです。
もちろん基礎的な考え方あっての解法ではあるのですが、この域まで達することさえできれば合格は固いものとなると思います。

なおこの記事書いている間は読まないようにしましたが、結局相方のMoegiも同じような方法で国試直前期の勉強していたようですね。

編集余談

臨床工学技士国家試験合格率が約8割なら自分は大丈夫だろうと思っている方も多いと思います。

ですが最低でも3年間必死になって勉強し、学内選別を生き抜いてきた人のうち5人に1人が落ちる試験と考えたら割と深刻な問題なんじゃないかなぁとも思うのです。

私は就職に苦労した身とはいえ、国試浪人の経験こそないですが、落ちた人の人生見てるとその後悲惨ですからね。
専門卒や大卒ではあるけど資格がない、一般職を受けるにもなんで医療系の学校行って資格取れなかったのと就職に苦労する医療系ならではの高い学費の奨学金の支払いに苦労するなど。。。試験本番前にそこまで脅してどうするって話ですが。

そもそもボーダーフリーで入ってきて出口になった瞬間狭いのが色々諸悪の根源ですよね。
そう言った意味で入学者もっと絞ってもいいんじゃないかなぁとか思ったりもするのです。
・・・まぁ大人の事情というやつでこれからもどんどん量産されるんですけどね、全ては自己責任の時代です。

もしこれを読まれているまだ国試を受験する前の学生さんには、普段の学校での勉強が、国家試験のための勉強で終わるのではなく、もっと幅広い見識を吸収するため、基礎となる力を固めるための勉強になってくれればなぁと個人的に思っています。

そして国試を受験する皆さん

記事読んだな、最悪のケース想定したな

よしTwitter閉じてスマホゲー封印してあと1ヶ月ちょっと真剣にやれ

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この記事を書いた人

CEじゃーなるを陰ながら支える管理人です。
相方のMoegiと二人で当サイトおよびCE LIFEを運営中。
【保有資格】臨床工学技士・透析技術認定士
ブログ運営やら自己啓発・投資やら色々行なっています。

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