本記事では筆者達が臨床工学技士国家試験対策をどのようにしていたかをご紹介したいと思います。
国試対策は個々に合った方法でないと効果ありませんので、筆者Moegiの国試対策方法は、数ある方法の1つとして参考にしていただきたいと思います。
ただし、本記事は直前対策というより、ややゆとりのある人向けの学習内容ですのでご注意ください。直前対策編は現在鋭意執筆中です。
学生時代の成績は?
まず、勉強方法を語るに当たって、一定数は「勉強できない人に教えられたくない」という方がいらっしゃると思いますので、Moegiの学生時代の成績をまずざっと述べます。
残念ながら模試の成績は捨ててました・・・。
※多少自慢話になりますが、示しがつきませんので。
- 中学時代
主要5教科オール5、体育も5、音楽は2(笑)。 - 高校時代
高3は総合成績クラス内トップ。 - 養成校時代
模試は養成校内トップ。無事に学生時代でME1種を合格。 - 臨床工学技士国家試験
第何回なのかは伏せますが、自己採点140点台だった気がします。難しい年だったというコメントで。
Moegi養成校時代の成績
と、上記の成績でしたが、高校受験は公立を落ち私立へ、大学受験もセンターが思うような成績出せず国立は落ちたので、臨床工学技士養成校へ・・・という経過でした。つまりは、国試以外の受験は負け組の人生を歩んでいました。
しかし、現在の就職という面では、給料も貰っている方に入ると思いますし、休みもちゃんとあり、結婚もできまたので、結局はどんな学校へ行こうが国試に合格してしまえば、どうにかなると考えています。
ただし、就活が上手くいけばの話ですが・・・。Moegiも全て総合病院以上を受けて4つ目の今の職場でようやく内定をいただいた感じです。就活ガチャだけはホント運だと思っていますので、国試後は各自で頑張ってくださいとしか言えません。
過去問は何年分解いた?
学校が購入代行してくれるもので、日本臨床工学技士教育施設協議会が出しているものを過去10年分を購入しました。
・・・と言っても、毎月過去問をシャッフルした模試をやらされていたため、本格的に解き始めたのは最終学年の秋頃でしょうか。そのため、模試の結果で弱点を把握できていました。
秋の終わりには既に「この問題見たの何回目だ?」というレベルにまで模試と過去問集を解きましたので、一概に何年分とは答えられませんが、10年分を3周くらいしているのではないでしょうか。
あとはおまけで、統一模試を何年分も解いてました。
しかし、Moegiは国試対策で国試解き始めるのくらいには模試で8割取れる程度まで到達しておりました。というのも、私は国試対策に国試を解いていた訳ではありませんでした。
次の項で説明します。
実際の国試対策は何をやっていた?
では、メインで実施していた国試対策は何かというと、科目ごとにまとめノートを作成していました。
また、私の場合は最終学年の6月末に実施される第1種ME技術実力検定試験(通称:ME1種、M1)にどうしても学生の内に合格したかったので、4月からME1種対策として科目ごとのまとめノートを作成することを決めました。
ちなみに、ME1種の過去問は1年分しか解いてないです。何せ、ME1種の難易度を見て、繰り返し解くのは意味が無く、引き出しを増やす必要があると思ったからです。
つまりは、ME1種対策が国試対策にもなったわけです。実際に国試より圧倒的に難しいので・・・。
4月の段階で模試が120点台だったのが、ME1種が終わって7月の模試が150点か160点台に上がったと思います。
まとめノート作成について
上記のまとめノートについてご紹介します。とうよりも、ここが今回のメインですね。
何故、科目ごとのまとめノートを作成しようと考えたかというと、例えば苦手な科目については勉強中に苦手故に何度も同じページを捲るのが面倒になってくる上に、ページ中に不要な文字が多過ぎるので、その都度探すのも大変です。だから必要な部分だけ書く訳ですが、ここまでは誰もがすることですね。
例えば治療機器学の勉強をしていたとします。単元ごとに、電気メス、除細動器、ペースメーカと、まとめるのですが、広めに余白を取っておきます。
そして、国試や統一模試を解いて、分からなかったことを復習した際に、追記していき、国試で必要な情報しか書かないようにします。
まとめノートを作成をするのは良いですが、やりがちなのは何でもかんでもまとめて、結局参考書の1ページを要約するだけの形となり、書く文字が膨大になってしまいうことで、これは避けたいです。
これだけでは、まだ不充分!!
さて、過去問を解く、まとめノートを作成・・・で国試対策としては充分のように思われますが、ここまではinputの部分です。もちろん、過去問を解くのはoutputのようですが、解答をすぐに確認できる状況下、つまり答え合わせを出来る状況ではinputの作業だとMoegiは考えています。
引き出しというものは、脳から出してこなければ意味が無いのです。
input → outputという作業を繰り返し訓練しておかないと、テスト、試験当日に度忘れしていますのです。皆さんはご経験あるのではないでしょうか。
output作業は一体どうするのか
output作業自体は難しいことではなく、皆さんが自然と実施していることですので、難しくはないかと思います。
・・・1つだけ難点なのが、コミュニケーション能力を問われるところでしょうか。
学生の内ではなく、就活や就職してから結構大事な部分ですね。頑張って学生の内からコミュニケーション力を培っておきましょう。皆さん、困るところですので。
①問題を出し合う
まず、一番取っ掛かりやすいのは、小問題を出し合うことではないでしょうか。
問題を出してもらう側が一方的にoutputする側のように思えますが、ポイントは問題を出す側は何も見ずに問題を出題することですね。そうすると、お互いがoutput出来て効率が良いです。
もちろん、問題作成が苦手な方や、学力的に問題を出題することが困難な場合がありますので、参考書などを参照しつつ仲良くお互いが出題し合うようにしてください。
②勉強を教える
こちらはMoegiの経験からです。Moegiは4月からME1種の勉強を開始したと申しましたが、同時にクラスメイトへ勉強を教えていました。
小学校から大学までどの時期にもクラスに決まって勉強できる人がいますが、その人達は勿論普段から勉強されているのもありますが、周りから質問なりを何度も受けて教えているので何度もoutputしているのも成績に繋がっているのではいでしょうか。
Moegiも養成校時代は、自身が教える立場となりクラスメイトにどの教科でも教えていました。
その結果、ME1種前に国試模試の成績が急激に上がった要因の一つだと考えています。
【オススメ】カテゴリー別勉強法
国試対策として過去問を解くのは誰もが取り組むオーソドックスな対策です。
ですが、Moegiオススメの対策法は別にあります。
それは、
カテゴリー別(科目別)に解く
という対策法です。
正直これを繰り返せば、すぐに点数が伸びると思います。
勉強しない人は知りません。
養成校では血液浄化だけ、呼吸療法だけ、電子工学だけ・・・といった風に、科目別に国試問題集を解くことがありますよね?
具体的な例として、例えば電気電子工学を勉強したいとします。
ご存じの通り国試の問題構成は毎年同じとなっておりますので、
電気電子であれば午前46問~55問、午後午前46問~53問(情報科学と混ざり多少前後あり)、
機械工学(生体物性等含む)であれば午前80問~90問、午後午前80問~90問あたり
などとなっておりますので、問題集1年分180問を解くのではなく、「この科目のここからここまでを〇年分解く」といった方法は私個人的にはオススメします。
「Check up」なども同類の対策法となるはずですが、何年か分の過去問を用意すればできます。
5年、10年分も解けば「順番並べ替えた、数値を変えただけの問題が何回も出てくるじゃん。」、「似たような問題が繰り返されているな」と思えたらこの方法をやった意味が出てくると思います。
個人的には、「今は得意な分野解いている時間は勿体無いな、苦手な分野に時間をかけたい」といった方向けの勉強法なのですが、早期から国試対策だけではなくME2種、そしてME1種対策をしたいという方にもオススメする対策法です。
さいごに
私の国試対策の勉強方法についての解説は以上です。
非常に残念なのですが、Moegiのまとめノートは国試に落ちてしまったクラスメイトへ貸したまま戻ってきていないので、手元にありません。皆さんに実際のノートをお見せできなくて申し訳ありません。
今回の記事が学生さんの手助けの一つになることを祈っています。
またもう少し詳細な内容や、国試まで時間がないという方は次の記事も読むことをおすすめしています。
国家試験対策の過去問題集はこちら
こちらの過去問題解説集は一般社団法人日本臨床工学技士教育施設協議会が編集しているいわば公式認定の国家試験攻略本であり、過去問と回答のみならず、一問ずつ詳細な問題の解説が書かれている解説本です。
それ以前の過去問です。
在庫の無くなる前に早めの確保、そして学習をお勧めします。
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