この記事では、臨床工学技士(CE/ME)が持っていると役立つと思われる一般的な資格を紹介しております。
(※この一般的な資格というのは、認定士などの専門資格を除く、国家資格所持や実務経験を問われない、一般の方でもおおよそ受験可能なメジャーな資格のことを指します。)
主な概要として、ME2種とME1種について、医療機器情報コミュニケータ(MDIC)や救命に関わる資格(BLSプロバイダ、ACLSプロバイダ、ICLS講習)について、英語や情報技術に関する資格、現役の臨床工学技士で持っている方も一定数いる資格を紹介しました。
これらの資格は臨床工学技士としてのキャリアにおいて役立つだけでなく、自己成長や異業種への転職など将来の可能性を広げることにつながることでしょう。
最後に、就職やキャリアの面において関連資格を取得することは非常に重要ですが、自身の興味や将来のビジョンに合わせて資格を選ぶことも大切です。
この記事が就職・転職やスキルアップに悩む方への参考になると幸いです。
Moegi
- 取得資格
-
臨床工学技士(CE)、ITE 心血管インターベンション技師、ME1種検定試験
- 得意領域
-
カテーテル、アフェレシス、内視鏡、機器管理など
大学病院での幅広い勤務実績をもとに、臨床工学技士業務全般執筆しております。
執筆に至った経緯について【forista biz様とのコラボ】
先日X(Twitter)上でこんな出来事がありました。
執筆に至った経緯
・・・ということで、私Moegiも執筆しようかなと思っていたことと、フォリスタビズ forista biz様からのご依頼とが重なりましたので、臨床工学技士に関わる資格についての記事になります。
臨床工学技士 CEに関わる資格
CEに関わる資格として、真っ先に挙がるのが第2種ME技術実力検定試験(通称:ME2種, M2)と第1種ME技術実力検定試験(通称:ME1種, M1)ではないでしょうか。
本記事では、透析認定士や専門臨床工学技士などの認定士は除く、一般の方でも取得可能な資格で臨床工学技士が関わりそうな資格について触れていきたいと思います。
なお参考までに認定士関係の合格率はこちらです。
CEに関わる資格の合格率 当サイト調べ
- 臨床工学技士 国家資格 80%前後
- 呼吸治療関連専門臨床工学技士 20.9%(第12回)
- 不整脈治療専門臨床工学技士 19.5%(第15回)
- 血液浄化専門臨床工学技士 13.6(第15回)
- 高気圧酸素治療専門臨床工学技士 0%(第10回)
- 手術関連専門臨床工学技士 4.3%(第7回)
- 心・血管カテーテル認定血液浄化 19.5%(第5回)
- 内視鏡関連専門臨床工学技士 4.3%(第5回)
- 認定血液浄化関連専門臨床工学技士 61.4%(第5回)
- 認定集中治療関連専門臨床工学技士 84.6%(第4回)
- 認定医療機器管理関連専門臨床工学技士 88.1%(第5回)
- 透析技術認定士 70%前後
- 体外循環技術認定士 90%前後(学会非公開)
- 3学会合同呼吸療法認定士 60-70%
- 消化器内視鏡技師 90%程度(学会非公開)
2023年CEじゃーなる Moegi調べ
CEに大きく関わる、ほとんど関わりは無いかの判断はMoegiの独断と偏見でお送り致します。
CEには、ほぼ不要だろ・・・という資格ももしかしたら触れるかもしれませんが、軽く流しておいてください。
関連資格はどんなものがあるのか
CEに関連する資格、ほとんど関連しないかもしれないが役に立つかもしれない資格など、いろいろ含まれておりますが、以下に一覧にして挙げます。
臨床工学技士の業務に直結する資格
医療従事者として習得をおすすめする資格
臨床工学技士が間接的に関わる資格
その他おすすめの関連資格
・・・などと考えつく限り挙げてみました。
もちろん、他にもマニアックな資格がありますがこんなところです。
今回は上記の資格について簡単に説明したいと思います。
免許以外の資格は役に立つの?
はい、いきなり見出し詐欺かもしれませんが、認定士も含め、本業の免許以外の資格というのは、自己満足の世界の話となります。
施設認定の要員になる認定士はありますが、給料などに恩恵を受けることはまず無いと思います。
私自身の資格に対する考えは、就職の武器と自己研鑽にしかならないと思います。
あとは、自分次第です。
例えば、以下のようなタイプのCEがいたとします。
ME2種とCEの資格さえ取れば働ける、生活のために働ければ良いという考え。
与えられた仕事を最低限はこなす。
認定資格や関連取得は取得をするつもりはない。
学生のうちにME1種まで取得し、勉強熱心。
学術活動は積極的で、認定資格や関連取得などの取得はするが、Outputすることはしない。
与えられた仕事を最低限はこなす。
特に不自由なく、ME2種とCE免許を取得。
学術活動に積極的に参加し、認定資格や関連資格など複数取得して、学会参加報告や勉強会、実臨床での提案などOutputをする。
与えられた仕事以外にも業務改善案など提案がある。
特に不自由なく、ME2種とCE免許を取得。
認定資格や関連資格は取得しないが、学会参加はそれなりにする。
与えられた仕事以外にも提案があったり、勉強会は実施したりする。
仮に人事から4人の優劣をつけて欲しいという依頼があり、私が4人の評価者という設定にします。
私なら評価順で、Cさん>Dさん>>Bさん≧Aさんとしますが、AさんとBさんの差は資格の有無でしか無いのですが、同列の評価にできるなら同列に、どうしても差をつけるのであれば資格の差か人柄の差で優劣を評価すると思います。
・・・と、このように同等の仕事量の評価対象者がいる場合、差をつけるなら資格くらいしかなさそうにも思えます。
(他に意見あれば参考にさせていただきたいので承ります。)
就職試験でも学力以外では、ほんの短い面接くらいしか受験者のことを知ることはできないので、履歴書という書類上での資格の有無で差をつけられてしまう可能性もあります。
資格関連の質問は・・・
私に寄せられた、資格に関する質問は以下の通りです。
回答に関しては、URLより確認をお願いします。
質問、相談は随時受け付けております。
取得したい資格は調べるべきだが・・・
本記事の執筆理由として、フォリスタビズ forista biz様が「1年次でのME2種取得に驚かれた」、「入学時点でME2種すら知らない学生さんが多いのでは?」というところから始まっています。
ME2種に関しては、最低限取得すべき資格ではありますが、2年次、3年次でも充分間に合うと思います。
しかし、国試を受けさせてもらえる、もしくは卒業させてもらえる条件にME2種の取得を条件にされている養成校は存在すると思いますし、耳にします。
私達現場のCEはME2種は取得できて当然という考えですが、養成校としては入学してすぐにでも当面の目標はME2種の取得にしているはずなので、説明はされており、知らない学生はいない・・・という認識ですが実際はどうなんでしょうか。
そして、どうせならME2種以外にも取得できる資格はあるので、学生のうちに取得できるものは取得してしまうのが良いと、個人的には思っていました。
ですので、今回は一般人の誰でも受験可能な資格で、CEに関連するかもという資格を紹介しましょうというのが目的です。
といいつつ、私はME1種、ME2種しか学生時代には取得しませんでしたが・・・。
第2種ME実力検定試験
CE関連の皆様お馴染みのME2種です。
登龍門・・・という程の資格では無いのですが、CEとして就職するに当たっては、最低限取得していないと採用されるには厳しいという現実が待っています。
また、養成校の中にはME2種の取得を、国試を受けさせてもらえる、卒業試験を受けさせてもらえる、卒業させてもらえる条件にしているところもあるのだとか・・・。
臨床の現場のCEとしても、最低持っていないと「何で取得できていないの?国試大丈夫?」と言わざるを得ません。
ME2種はどういう資格?
「ME機器・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導のもとで、それを実際に医療に応用しうる資質を検定するものである」と定義されています。
要は「指導者がいれば、適切に業務をこなしてくれるでしょう、そういった知識を最低限もっていますよー」という証明の資格ですね。
当然ながらこの資格だけでは、臨床工学技士としては就職することはできません。
メーカー就職する際も必須級の資格だと思われます。
受験に関する情報は?
重要な資格のため、他の資格よりは細かく説明しますね。
(ちゃんとME2種だけの記事を出します)
- 受験日
毎年9月の第1日曜日あたりで実施されます。 - 申し込み期間
申し込み期間は5月~6月になりますので、お見逃しなく。 - 受験会場
全国8会場:札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、岡山、福岡
各都道府県ではないことにご注意を。 - 受験料
15,000円
合格率は?
30~40%と低いように思えますが、受験資格は誰でも良く、一般人やとりあえず受験などが多く、CE養成校の受験生だけだともう少し高いと思います。
ME2種受験者数:「第2種ME技術実力検定試験結果」https://megijutu.jp/cebe2/cebe2_result.html
ME2種受験者数:「第2種ME技術実力検定試験結果」https://megijutu.jp/cebe2/cebe2_result.html
まずは、第一にME2種を取得することから計画立てましょう。
第1種ME実力検定試験
取得難度が高くて有名なME1種ですが、ME2種を取得したら一度は受験してみたいと思っている方も多いことでしょう。
私自身も学生時代最初は力試しに受験して不合格、2度目は取ってやるという意気込みで勉強して受験したので合格しました。
第25回(2023年度は第28回)から問題傾向が変更になってから、合格しやすくなっています。
就職の武器か臨床ME専門認定士の認定を受ける資格が得られる程度にしかメリットは無さそうではありますが、達成感は得られそうです。
一部の施設では資格手当が出ていると思いますし、メーカー手当もありそうです。
私の知っているところでは、ME2種で1万、CEの資格で数万・・・という企業を知っていますが・・・。
ME1種はどういう資格?
「ME機器・システム(以下、ME機器という)および関連設備の保守・安全管理を中心に総合的な専門知識・技術を有し、かつ他の医療従事者に対し、ME機器および関連設備に関する教育・指導ができる資質を検定する」とされています。
つまりは、「ME1種合格者はME機器とそのシステムの専門知識と技術を有して、かつ教育/指導ができる資質を持っていることを証明する資格」ということですね。
もっと簡単にいうと、ME機器の指導者としての資質や能力を持っていますという証明でもあります。
受験に関する情報は?
まず、前提条件の受験資格として
◇ 臨床工学技士免許所有者
◇ 第2種ME技術実力検定試験合格者
・・・のどちらかを満たす必要があります。
- 受験日
毎年6月に実施されます。 - 申し込み期間
申し込み期間は4月になりますので、お見逃しなく。 - 受験会場
自宅にて、PC&Webカメラを使用したオンライン試験(2023年現在)
今後、会場受験になる可能性もあります。 - 受験料
22,000円(再受験者:13,000円)
合格率は?
合格率は傾向が変わる前の第24回までは20-25%、第25回からは35%前後となっており、意外と悪くないのでは?
といっても、3人に1人しか合格できないとなると難しい資格にはかわりありませんね。
ME1種合格率:「第1種ME技術実力検定試験結果」https://megijutu.jp/cebe1/cebe1_result.html
ME1種受験者数:「第1種ME技術実力検定試験結果」https://megijutu.jp/cebe1/cebe1_result.html
問題傾向が変わったので、購入する過去問は注意しましょう。
医療機器情報コミュニケータ(MDIC)
医療機器情報コミュニケータ(MDIC)は「エムディック」と呼んでいますが、ME1種、ME2種の次くらいに有名どころの資格でしょうか。
MDICは日本医療機器学会が認定する資格であり、以下のように定められています。
「医療機器の品質向上、安全性の確保並びに適正使用の普及を目指し、ヒヤリ・ハット情報や不具合情報等を含む情報の収集・提供や医療機器全般の適正な使用および保守管理に必要な知識・技術などの情報を製造・販売・賃貸業者、修理業者を含む医療機器の製造販売業者等と医療安全管理者・医療機器安全管理責任者や医療機器の利用者(医師・看護師・臨床工学技士ほか)等との間で共有し、患者の安全と医療の質向上に貢献できる担当者」を育成すること。
うん、長いので分かりにくい!!
もう少し簡単にいいますと、医療機器の安全性、リスクマネジメントに関する情報と収集と共有を医療機関と製造販売業者双方のことを理解する立場であり、情報伝達の窓口となるということです。
安全管理、リスクマネジメント、保守管理、適正使用の情報などに興味がある方は取得しても良いと思います。
MDIC認定制度の創設背景:日本医療機器学会HPより
https://www.jsmi.gr.jp/license/mdic/
MDICの受験内容は?
受験資格として、MDIC認定セミナーをeラーニングにて受講することが条件です。
MDIC認定セミナーは、「医療概論」「臨床医学」「臨床工学」「医療情報」の4科目となっているので、ME2種の延長上と思っていただければ良いと考えます。
MDIC認定セミナーの受講科目:日本医療機器学会HPより MDIC認定セミナーの受講科目
https://www.jsmi.gr.jp/license/mdic/
ただ、セミナー受講(テキスト代込み)に24,000円、受験料で11,000円(Webは13,000円)とお高いです。
私も就職してから受験しようと準備しましたが、やはり高いこともあり、一旦取得をやめました。
救命に関わる資格/認定
さて、上記以外に就職に有利かもしれない資格/認定をご紹介します。
院内、院外関係なく、医療従事者たるもの急変時対応は、落ち着いて、適切に対処できるようになりたいものです。
BLSプロバイダー、ACLSプロバイダー、ICLS講習の各講習を受講して合格することで終了証を受け取ることが可能です。
その後、一定条件を満たせばインストラクターの資格も得ることができます。
履歴書に例えば、「ACLSプロバイダーコース 修了」などと記載が可能であり、とても意欲的な就活生だなと受け取ってもらえると思われます。
就職の時も、現場でも役立つかもしれませんね。
BLSプロバイダ
BLS(Basic Life Support)は、心停止や呼吸停止などで急変した人に対して行う一次救命処置のことを示します。
BLSは言わば、CPR(cardiopulmonary resuscitation:心肺蘇生法)といい、胸骨圧迫(心臓マッサージ)、人工呼吸そして気道確保を自身の身の安全を守りながら正しく対処できるようになりましょうというものです。
BLSには特に専門的な器具や薬剤を必要としないので、医療従事者だけではなく、一般市民の方にも受講していただきたいものです。
BLSプロバイダコース自体は1日で終える内容となっています。
【受講対象者】
日本ACLS協会ガイドより:https://acls.or.jp/course/blsprovider/
・医療従事者(医師、看護師、救命士等)
・一般市民の方
・職場の健康管理責任者/アミューズメントパーク職員
・スポーツインストラクター、ライフセーバー
・保育士/幼稚園教諭/小中高教諭
・養護教諭
ACLSプロバイダ
ACLS(Advanced Cardiac Life Support)は、二次心肺蘇生法のことを示しており、BLSに対して二次救命処置(ALS)とも呼ばれたりします。
BLSは一般市民にせめてもの、胸骨圧迫や人工呼吸を正しくしてもらいたい・・・というものですが、ACLSはCPRのスキルに加え、モニタの知識を始め、薬剤、挿管セット、除細動器などの専門知識も問われることになり、心停止後の重傷不整脈や急性冠症候群、急性虚血性脳卒中といったものの初期対応についても学びます。
ACLSプロバイダコースは2日で終える内容となっています。
ICLS講習
次はICLS(Immediate Cardiac Life Support)です。
「immediate」が「直ちに」という意味があるので、ICLSは「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標にされた講習となります。
心停止は特に心臓と脳のダメージを如何に軽減できるかを一刻を争うため、救命処置にはあらゆる医療従事者がチーム医療として、チームの一員として救命処置を行えるようにトレーニングするものです。
内容としては、BLS+ALSの内容です。ACLSよりは範囲は狭いといったところです。
インストラクター
もう一つ、一定条件を満たせば、講習のインストラクターを習得が可能となります。
『ICLS認定番号のあるコースを修了した者、または認定番号のない2次救命処置講習(AHA ACLSプロバイダーコース)を修了した者は、ICLSアシスタントインストラクターの資格を得る。
※ICLSアシスタントインストラクターには日本救急医学会のICLS指導者養成ワークショップの受講資格が与えられる。』
・・・とあります。
アシスタントインストラクターとして一定の条件で、インストラクターの資格が得られますので、条件は下記URLよりご確認ください。
実は我が妻は、ICLSのインストラクターを所有しているのです。
・・・全く資格を活かせない特性の職場にいるのが残念ですが笑
その他関連資格
個人的にここまでのME1種、ME2種、MDICはCEとしての就職においては必須もしくは武器になりそうな資格です。
もちろん、英検とかTOEICなども武器にはなり得そうではありますが、大学病院ではともかく、民間病院やクリニックではその需要は低そうです。メーカー就職では大変需要がありそうですね。
ここからは、資格紹介程度のボリュームで進めますね。
追記して欲しい資格があれば、申し受けます。
心電図検定
SNS上では有名な資格で、多くの方が受験されているのを見受けます。
階級は1~4級と1級の高得点者へはマイスターの称号が認定されます。
不整脈が好きな方、苦手を克服したい方、是非受験されてはいかが?
マイスターバッジと認定楯:日本不整脈心電学会HPより
https://new.jhrs.or.jp/recognition/kentei/kentei-05/
ITパスポート
臨床工学技士がIT関連、情報管理部門で勤務されているところはあるでしょう。
PC情報に詳しいと結構看護師さんに引っ張りだこだったりしますよ?
ITパスポートは、ITに関する基礎的知識を証明する経済産業省認定の国家試験です。
IT系の国家試験では初歩の初歩レベルですが、合格率は50%程度とさほど難しくはないと思われます。
基本情報技術者(FE:Fundamental Information Technology Engineer Examination)
ITエンジニアの登竜門ともいえる国家資格です。
ITパスポートを取得したら受験したい資格です。
IT技術者としての適性・能力を証明する資格で、システムの開発・運用・設計など、IT全般の知識が問われます。
合格率は40~50%です。難易度的にもちょうどME2種の科目を情報科学に全振りしたような感じでしょうか。
応用情報技術者(AP:Applied Information Technology Engineer Examination)
基本情報技術者の上位に位置する資格です。
受験資格は設けられていないので、いきなり応用情報技術者を受験することが可能です。
基本的には基本情報技術者の次のステップにされるようです。
数ある国家資格の中でも難関の部類に入るようで、合格率は15~20%です。
下手をすればME1種より難しい可能性までありますね。
しっかりと対策をしていれば非IT系の職でも充分に独学でも合格できるようです。
実用英語技能検定試験(英検)
正式名称を実用英語技能検定試験といい、昨今は英語力が重視されており、英検やTOEICを受験される方は少なくありません。
Moegiの病院でも海外から先生が来られるため、「日々、英語を勉強しないとな・・・。」とひしひしと感じています。
階級は5級~1級と準2級、準1級とありますが、準1級からは格段に難易度が上がり、1級に関してはTOEIC900点レベルでも合格は難しいとされています。
履歴書には3級なども記載できますが、多くの企業では2級以上を評価対象としているようで、そういう意味で履歴書に記載できるのは2級からと言われています。
Moegiも準1級を最終目標に勉強を頑張ろうとしています。
1級は無理です・・・。
2級は高校卒業レベルのため、2級までは勉強時間さえ確保すれば充分取得可能でしょう。
ちなみに、合格率は2級60%、準1級15%、1級は10%程度と言われています。
もちろん、1級は勉強している人ですら・・・という数字です。
TOEIC(Test of English for International Communication)
英検に続いて英語の試験で有名なのがTOEICですね。
日本語では国際コミュニケーション英語力テストといいますが、世界各国で実施されている世界共通標準テストとなっているのです。
TOEICの中にはいくつかの種類の試験がありますが、一般的なのはListening & Reading Testという990点が満点の試験です。
履歴書によって評価されるのは、一般企業で650点以上、グローバル企業、外資系で700点以上とされているようです。
ファイナンシャル・プランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーは、『家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、一人ひとりの将来の夢がかなうように一緒に考え、サポートする専門家』です。
仕事だけではなく、自身の人生計画においても活用できる資格と言えます。
FP技能検定は1~3級まであり、2級を合格すれば、継続的な知識のアップデートが求められる日本FP協会認定資格を受験することが可能となります。
医療情報技師
日本医療情報学会の資格である医療情報技師ですが、簡単に言いますと医療情報に関する専門職となります。
カルテなどの運用、薬剤の処方、検査/治療の予約や会計などを管理するといった、病院内の情報システムの企画、運用、導入、保守管理を行う資格です。
合格率は40%程度です。
介護職員初任者研修(ヘルパー2級)
昔はホームヘルパー2級とも言われていましたが、現在は介護職員初任者研修と呼ばれています。
国家資格ではありませんが、厚生労働省が認定している資格であり、介護系の仕事の最初のステップにあたる資格です。
介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得したという証明の資格で、合格率はほぼ100%です。
透析室での介助などで役に立つとは思われます。
手話検定
かなりマニアックになってくるかもしれませんが、実は取得者が身近にいます。
役に立つ場面は少ないかもしれませんが、ある日突然役に立つ日がくるかもしれません。
第二種電気工事士
CEさんの中にはもっている方をちょいちょい見かけます。
電気配線などの作業ができるようになります。
具体的には600V以下の配線や設備の範囲で電気工事を実施できます。
第二種の合格率は、学科が60%前後、技能が70%前後となっていますので、比較的習得は容易かと思われます。
第一種電気工事士
第二種電気工事士ではできない作業範囲が追加になります。
ME1種のように2種を取得することが受験資格にはなっておりません。
ですので、いきなり第一種電気工事士から受験が可能です。
合格率は40%程度となっています。
危険物取扱者
危険物取扱者は割と有名な資格と思います。
しかし、消防士やガソリンスタンドの従業員、化学工場など薬品や引火物を取り扱う職業でしか役に立たないので、基本的には趣味の世界です。
甲・乙・丙と3段階あり、乙種と丙種は誰でも受験可能ですが、甲種のみ受験資格に条件が加わります。
基本的には乙種を複数受験して、甲種の取得の流れになるかと思われます。
危険物取扱者の合格率はこちら
消防試験研究センターHP
滅菌技士
滅菌技士は日本医療機器学会が認定していますが、国家資格ではありません。
滅菌技士認定者の多くは中央材料室で勤務している看護師、滅菌業務を受託している滅菌受託業者です。
近年では歯科衛生士が滅菌技士を取得されているケースも増えてきているようです。
第1種は、第2種の上位資格にあたり、第2種を取得していないと、第1種を受験することはできません。
ボイラー技士
ボイラー技士も趣味の世界です。
・・・といいたいところですが、ベテランCEさんがもっている印象です。
上司も持っていたような。
ボイラー技士はボイラーの管理、点検、修理を行う資格ですが、施設の事故防止には不可欠な存在であることは間違いないです。
二級ボイラー技士を基準とし、一級、特級とステップアップも可能となります。
まとめ
これにて、関連資格の記事を終えたいと思います。
長文大作になって申し訳ありません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
就職する施設によっては、ドンピシャでハマる資格があるかもしれません。
ぜひ、就活の武器としていくつか取得して、さらに就職してからも取得を試みていただいても良いのかと思います。
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